所沢支部の歩み(50周年)
50周年によせて
所沢支部 小泉 昌子
組織の活動というものが50年もたてば、当初を知り原点を示してくれる現役の先輩はほとんどいなくなってしまうものですが、所沢支部には創成期から現在まで常に支部を見守り助言して下さる野口留雄先生がおいでになります。今回記念誌の取材で伺ったお話(年譜的なものは別の記事でご案内するとして)、時のたつのを忘れて聞き入りました。
よく、先輩諸氏が積み上げてくれた実績といった言葉を聞きますが、歴史は一つ一つのブロックが集まったようなものではなく、川が源流からだんだん大きな流れになっていくように、常に動いているものと思います。自分たちは、流れの中で、ある時は足元を固めるのに精一杯で周りが見えなかったり、ある時期は役員を引き受けてみたり(野口先生のお話は、自分が現在支部長を務めているから聞くことができたものです。)またある時は休止状態になってしまうこともあるなど、この仕事、組織に対して常に一定ではなく様々な関わり方をしています。組織は、各自がその時々でやってきたことすべてを巻き込み束ねて、一つの流れとして今に至っているのです。さらに、未来に向かって進む流れは、言うまでもなくその時々の会員のあり方によって影響されます。勢いが激しくも緩くもなります。水が清らかに澄むことも濁ることもあります。自分が放り込まれたこの流れにどのように関わってきたのか振り返るとともに、これからの自分のありかたを問うてみることが50周年を実感するということではないかと思います。
社労士がますます社会に必要とされ信頼される職業となるように、この流れがさらに堂々とした大河となることを願って進んでいきましょう。